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伊勢原版 公開:2013年12月20日 エリアトップへ

30年にわたり民生委員児童委員を務めた 榎本 ミサ子さん 桜台在住 80歳

公開:2013年12月20日

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人間の強さ ここにあり

 ○…市内でも異例の10期30年を務め、「多くの人生勉強をさせていただきました」と笑顔を見せる。1年前、心臓の病に倒れた。精密検査で胸部の血管破裂、脳梗塞などが見つかり、10時間におよぶ大手術と2か月間の集中治療を経て、今はリハビリに励む毎日。医師からは「奇跡的な回復」と驚かれた。「ですが、最後の1年間は民生委員として十分な仕事ができなかった」と悔やしさも見せる。

 〇…平塚に生まれた。両親の愛に包まれ、幸せな毎日を過ごした幼少時代だったが、13歳の時に父が平壌で戦病死。悲しみに暮れるなか、空襲も徐々に激しさを増した。「皆で支え励まし合わないと生きていけなかった。『自分さえ良ければ』が通らない時代」と振り返る。終戦後は高浜女子高校を経て、平塚市内の工場に就職。結婚を機に25歳で伊勢原へ。4人の子どもを育てながらPTAや自治会、子ども会など、進んで地域活動に携わった。

 〇…「流行語ではないですが、やっぱり『輪』が大切じゃないですか。人の輪の中で人は生きていく」―。50歳の時、当時の自治会長に推されて民生委員を引き受けたのは、そんな思いがあったから。一人暮らしの高齢者宅の訪問、学校帰りの児童見守り、介護施設の慰問やボランティア、地域住民からの相談対応など、悩みを抱える住民のためにと奔走した。今までに伊勢原市長や県知事、厚生労働大臣などの功労表彰を何度も受賞した。「ここまでやって来られたのは周囲の方の協力あってこそ。出てくる言葉は感謝ですね」

 〇…つらい時や苦しい時、自分に投げかけている言葉がある。週5回のリハビリは過酷だが、そんな時は心の中で「できないことはない」と繰り返している。「一日も早く良くなって、趣味の洋裁や買い物がしたい。地域の活動もまた頑張りたいですね」。自分で限界を設けず、困難から決して目をそらさない姿勢に、人間の強さを感じた。
 

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