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大山ケーブルカー 50年ぶり新車両へ 来秋めどに運行

社会

掲載号:2014年3月21日号

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2代目の現行車両
2代目の現行車両

 全国の観光客を大山中腹に運んできた大山ケーブルカーが、来年、半世紀ぶりに代替わりすることが決まった。1965年の営業再開から来年で50年の節目を迎えることと、車両の老朽化が重なり10億円規模の事業が決定。これに合わせて来年5月中旬から9月末までケーブルカーは運休する。来年5月の大型連休明けが現行車両のラストランとなる見通し。

 大山ケーブルカーは1931年に開通。当時は「大山鋼索鉄道」(写真)の名で大山参詣の足を支えた。太平洋戦争末期の1944年、戦況悪化による鉄材供出のため車両やレールが没収され、廃止に。1965年には2代目となる現在の車両で営業が再開された。

 大山ケーブル駅から大山阿夫利神社駅を結ぶ全長800m、高低差278mの運行経路は、三浦半島や房総半島を見渡せる眺望の良さもあり、これまで多くの人たちを魅了した。

 大山観光電鉄(株)によると、営業再開から今日までに延べ2500万人が利用。1989年度の69万6千人をピークに年々減少を続けたが、2012年度には42万人と5年ぶりに増加。今年度は、大山が県の観光の核事業に認定されるなどの追い風もあり、47万人にのぼる見通し。

 今回の車両更新にともない、来年5月中旬から9月末までケーブルカーは運休となる予定。その間、車両の入れ替えにくわえ、老朽化したレールや枕木などの交換も行われる。新車両による運行再開は来秋ごろ。

保存せず

 今回の総事業費はおよそ10億円。この一大プロジェクトに同社の小山八郎専務取締役は「新しいケーブルカーが大山地域の観光活性化に貢献できれば」と期待を込める。市では資金面を含めた支援をする方針。

 一方、現行車両はあと1年ほどで半世紀におよんだ役目を終える。今までの功労をたたえて、車両の保存を望む声もあるが、小山専務取締役によると、費用や場所などの点から「現在その予定はない」としている。

初代の車両(提供/大山観光電鉄(株))
初代の車両(提供/大山観光電鉄(株))

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