伊勢原青少年交通安全連絡協議会の会長を務める 渡辺 宇之助さん 東富岡在住 71歳
挑戦続ける不屈の男
○…「交通事故をこの世からなくし、かけがえのない命を守りたい」。夢物語と言われるかも知れないが、意気込みは本物だ。6月18日の総会を経て、伊勢原青少年交通安全連絡協議会(青安連)の会長になった。「先輩方が築いてこられた30年におよぶ青安連の伝統を継承し、伊勢原の安全に尽くす。責任の重さを力に変えます」と前を向く。
〇…オートバイ事故の増加が社会問題となっていた1982年、伊勢原青安連は発足。現在400を超す企業や商店が加盟し、市長や商店会などが役員に名を連ねる。「交通4団体」の一つとして関係機関と連携して啓発活動や通学路点検などを行っている。「当時とは交通事情も変わりました。最近多いのはお年寄りが被害に遭う自転車事故。これを何とかできれば」。そのために重要と位置付けるのが「地道な呼びかけ」。「市内を歩いて事故防止を叫ぶ。それをどれだけ継続できるかが大切」と考える。
〇…山梨県山中湖村に生まれた。小さいころから運動が得意で、高校ではボート部に所属。国体で6位に入るなど活躍した。失敗を恐れず挑戦、物事は最後までやり遂げる。そんな信念はスポーツを通じて身に付いた。高校卒業後に上京。藤沢市内の工場で事務を10年勤めた後、「知識だけでなく技術も身に付けよう」と28歳で転職を決意した。妻が出産を控えていた時期だけに難しい選択だったが、「恐れず挑戦」を貫いた。
〇…見習いから始まった水道業はすべてが初めての世界。くじけそうな日もあったが、「挑戦を続ける。やり切るのが大事」と努力を重ね、43歳の時、東富岡に豊建設(株)を創業した。その直後に胃を摘出する大手術も経験したが、不屈の精神で打ち勝った。今は健康を取り戻し、仕事も現役だ。「前向きな気持ちと建設的な意見を持っていれば、あとは時間が良い方向に解決してくれますよ」―。困難を乗り越えてゆくエネルギーの源が垣間見えた。
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