写経・篆刻・文字絵の作品集「60才からを楽しむ」を8月に自費出版した 増井 昇さん 三ノ宮在住 72歳
楽しみを自己流で
○…大手製鉄会社のエンジニアが定年後に求めたのは「利害を問わない生活や趣味の世界」だった。筆文字への関心と菩提寺和尚の勧めで写経を始めたのが2002年。以来、印材に字を彫る篆刻印、米粒写経、経文で描く文字絵と、趣味の領域を広げていった。あれから12年。手がけた作品の数々を一冊にまとめた。「国会図書館にも置かせていただくことになりました」とうれしそうに語る。
〇…三ノ宮の農家に生まれた。小中学生のころは、習い事や部活動はせず家業を手伝う孝行息子だった。機械に関心があったこともあり、中学卒業後は「手に職を付けよう」と平塚高校の工業化学科に進学。その後、新日本製鐵(株)に就職し、鉄鋼製品の改良・研究業務に従事した。結婚は27歳の時。三ノ宮に新居を構え、二男を育て上げた。競争やノルマと戦った現役時代とは対照的に「今は夫婦で穏やかに過ごしています」
〇…今年2月には図書館で自身初の作品展を開催。「お米に字を書くなんて驚き」、「経文で描いた絵はユニーク」、「独学でここまで。驚くばかり」と作品は高く評価された。今後も「楽しみながら続けていきたいですね」とにっこり。そのために毎日の健康管理も欠かさない。卓球と散歩が健康維持の秘けつだ。「これから定年を迎える方々の参考になるといいですね。もちろん私も頑張ります」。できたての作品集のページを優しくめくった。
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