11月13日に伊勢原南公民館で行われる「干支人形づくり教室」の講師を務める 末崎 澄江さん 高森台在住 75歳
人生にずっと手芸
○…「もったいない」。きっかけは何気ない生活のひとコマだった。毎日飲んでいた乳製品のプラスチックケースを見て「動物の体に似ているかも」と思った。さっそく布で作った服を着せ、飲み口に頭を取り付けた。人形の愛らしさと作業の手軽さは評判となり、11年前に人形作りの指導を頼まれた。教室は年に1回。翌年の干支を題材に毎年30人以上の参加者が作業を行う。伊勢原南公民館にあるショーケースには歴代の作品がずらり。「今回のヒツジも皆で楽しく作りたい」と意気込んでいる。
〇…東京都に生まれた。父親が検察庁に勤めていたため、幼少期から官舎に暮らした。近所に同年代の子が少なかったこともあり、学校から帰るといつも独りで人形作りをして遊んだ。なかでも画用紙と布切れで作る着せ替え人形が大好きで、イメージした服を次々と形にしていった。「今ある物で私に何が作れるか」。創作の醍醐味は、当時も今も変わらない。
〇…高校卒業後、完成したばかりの東京タワーに勤務した。そこで夫と出会い、23歳で結婚。1年後に高森台へ移り住んだ。2人の子どもを育て上げ、現在は夫、子と暮らしている。伊勢原に移って50年。これまでサークル活動にも積極的に参加してきた。手芸や日本舞踊などに親しみ、友達の輪も広がっていった。幼いころ独り夢中になった人形作りも今は皆と一緒だ。10年以上講師を引き受けているのも、「大好きな手芸を皆で楽しみたい」から。
〇…人形づくり教室は、来年で干支を一回りする。「最後までやり通すのが当初からの目標でした」と打ち明け、「まだ終わっていませんがここまで続けられたのは皆さんのおかげです」と感謝の言葉を重ねる。今後は、夫婦で毎日元気に過ごすことを目標に掲げる。そのために「よく食べ、よく寝て、よく手芸」を励行しているそう。趣味の世界をとことん楽しむ姿は、充実感に満ちていた。
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