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伊勢原版 公開:2015年2月13日 エリアトップへ

“ヨンジュウ”海外へ 新車両は30mはしご車

社会

公開:2015年2月13日

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新旧車両の前に立つ今井さん(左)と櫻井さん。右が新車両
新旧車両の前に立つ今井さん(左)と櫻井さん。右が新車両

 市消防本部(高橋登消防長)に配置されている40mはしご車(写真左)が、20年間の役目を終え海外に寄付されることになった。車両が耐用年数に達したことにくわえ、現行の排ガス規制に抵触することから今回の措置が決まった。救助隊の間では「ヨンジュウ」の愛称で親しまれてきたこの車両。隊員からは別れを惜しむ声や、活躍を祈るエールが聞かれた。

 現在の40mはしご車は、1995年2月に市消防本部へ導入された。全長10m、総重量20tは市が所有する消防車両の中では最大級。消防本部によると、高層建物での火災事案が少なかったこともあり、この20年間での出動回数はおよそ30件。一方、市内中学校での出張防火教育や、毎年1月に開かれる消防出初式での乗車体験など、公の場に登場する機会は多く、数ある車両のなかでも市民にとってなじみある存在だった。

隊員の声

 「いちばんの思い出は、ヨンジュウに熱い視線を送る子どもたちの笑顔です」。こう話すのは救助隊歴15年の今井裕さん(40歳)。

 現場だけでなく署内の訓練でもはしご車に乗る機会が多く「愛車も同然」だったという今井さん。「ヨンジュウは子どもたちにとっての英雄でした。海外でもその働きで子どもたちに夢を与える”ヒーロー”でいてほしい」と願っている。

 「やはり別れはさみしいものですね」。はしご車が導入された年に消防士となった櫻井聡士さん(40歳)は素直な心情を語る。

 櫻井さんが印象に残っているのは、今から15年前。建物5階に住む女性が、その場から動けないほどの陣痛に襲われた現場だった。

 先着隊では対応できず、ヨンジュウが現場へ急行。櫻井さんらは5階まではしごを伸ばし、バスケット(ゴンドラ)に女性を乗せ地上に降ろした。櫻井さんは「火災でなくても活躍するのがヨンジュウでした」と語る。

 2月6日、下谷の南分署には新車両の30mはしご車が納車された。さっそく今井さん、櫻井さんらが操作方法を確認。今後は消防本部に配置される。

 一方、ヨンジュウは、メンテナンスを施した後、(一社)日本外交協会を通じて開発途上国に寄付される。時期や寄付先は未定だが、車体の色やデザインを現地の仕様にかえ、現役の消防車両として使用される。

 2月10日には下谷の南分署で車両の引渡式が行われ、同協会の池浦泰宏理事長から高山松太郎市長に感謝状が贈られた。

 消防車両の寄付は2003年以来3回目で、通算7台目。

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