日本の伝統芸能のひとつ『能』。大山小学校(能條公夫校長・児童数42人)で2月9日、観世流シテ方能楽師で重要無形文化財指定保持者である松木千俊氏を招いた「能楽体験授業」が行われ、同校の4年から6年生17人が能について学んだ。
大山は古くから『大山能』(市無形民俗文化財)と呼ばれる伝統芸能が栄えた土地。今でも大山阿夫利神社能楽社保存会(進謡会・狂言座)があり、能や狂言の活性化のために日々活動している。また大山小学校でも児童有志が「倭舞」「巫女舞」を今も受け継いでいる。
この能楽体験は、子ども達に日本の伝統芸能をより知ってもらうために進謡会の後援で行われたもので、講師の松木氏は進謡会で20年以上にわたり能の指導を行っているプロの能楽師。
当日は、松木氏が能の歴史やその舞台について解説。「大山は能や狂言の伝統文化に親しんだ土地。日本の文化を外に知らせるためにも、まずは自分の国の文化を知ってほしい」と松木氏は話した。
児童たちは、実際に舞台で使われている般若や猩々、小面などの貴重な能面を付けて視界などを体験したほか、能の演目のひとつ「高砂」の朗読を行うなど、肌で伝統を感じる場面も多く、最後には松木氏が『道灌』の仕舞を披露した。参加した塚本佳矢さん(6年)は「私たちも舞いをやってはいるが、面などの違いに驚いた。面を付けると何も見えなかった」と話す。
進謡会のメンバーでもある大山阿夫利神社の目黒久仁彦権禰宜は「大山の外に出た時に、大山の歴史を伝えられる人になってほしい。今後は市内の小学校に広げていければ」と話した。
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