笠窪商工振興会の会長に就任した 佐野 孝芳さん 笠窪在住 66歳
愛情込めて良いものを
○…「昔に比べて商店も減りましたが、ここはまだまだ地域の繋がりがある場所。みんなが協力して手伝ってくれます」。伊勢原の西の玄関口を守る笠窪商工振興会は、商工業者だけでなく、振興会にはめずらしい個人参加者もいるなど、23人で組織されている。5月23日に会長に就任。「明るく楽しい人たちばかり。先の会長が作ってきたものを、今まで通りしっかりと続けていければ」と話した。
○…生まれも育ちも笠窪。山王中を卒業し、16歳で家業を継ぐために佐野製菓へ。最初の仕事は『見て覚える』こと。もちろんすぐには上手く行かなかったそう。50年経った今も「まだまだ出来てないけどね」と謙遜する。昔ながらの無口な職人気質で、奥さま曰く「すごい照れ屋なんですよ」とのこと。毎朝6時に仕込み、9時頃には店を開け、店頭には常時15種類ほどのお菓子が並ぶ。名物の「いの子最中」は鶴巻の旅館街で出ていた猪鍋にちなんで、先代が作ったものなのだとか。奥さんと二人三脚「愛情込めて、良いものが作れれば」と微笑んだ。
○…今年で36年を迎えた笠窪商工振興会の設立からのメンバー。神明神社で夏に行われる同会の名物イベント「納涼盆踊り大会」では、ずっと綿あめを担当していてあまり踊ったことは無いそう。「毎年お祭りは盛り上がります。今年もみんなに教えてもらいながら頑張ります」と話す。目下の心配は後任の綿あめ係のよう。また、市内の菓子店などが集まる伊勢原菓子組合の会長も務め、緑花まつりやまが玉祭などのイベントにも数多く参加する。
○…趣味は6月に解禁となった「鮎釣り」と、店のすぐ横でやっている「家庭菜園」。どちらも一人でのんびりとやれるのが良い点だという。たまに遊びに来る孫の話になるとおじいちゃんの顔に。「お菓子を美味しそうに食べてくれる」と夫婦でほっこり。「あと10年かな。やれるだけやっていきたい」と静かに話した。
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