「花燃ゆ」(井上真央主演)が、年内に最終回を迎える今年のNHK大河ドラマ。「東京五輪が開催される2020年は伊勢原ゆかりの武将、太田道灌公を」という声が今、大きなうねりとなっている。その中心に立つ市民団体「太田道灌公を大河ドラマに!推進準備実行委員会」(三上利栄実行委員長)の署名運動は今年11月末までに3万8千筆を突破した。
大河ドラマは「真田丸」、「おんな城主直虎」と2017年までがすでに発表されている。推進準備実行委員会の委員長を務める三上利栄さん(82歳/写真)がNHKの制作局に問い合わせたところによると、題材はドラマ化の3年前に決まるといい、「再来年までに20万筆の署名を集め、NHKに道灌公を強く推したい」と三上さん。
太田道灌は1432年に生まれ、江戸城を築いたことで知られる。各地で戦を繰り広げてきたが、1486年に伊勢原の地で非業の死を遂げた。知名度の高い武将の一人で、伊勢原市役所をはじめ、全国11カ所に銅像が立つ。伊勢原観光道灌まつりのように武将をしのぶ催しも川崎市幸区の「日吉まつり」など数多い。
観光ボランティアとしても活動する三上さんは昨年7月、大河ドラマ化の観光PR効果に着目し、有志を集めて実行委員会を立ち上げた。さっそく市内のイベント会場などで署名運動を開始し、道灌にゆかりのある県外にも声をかけた。
賛同の輪は日増しに広がり、現在、14都府県から4万に迫る署名が集まっている。江戸城の城主だった徳川宗家の18代当主、徳川恒孝さん(75歳/東京都渋谷区)も署名した一人。徳川さんは本紙の取材に「ぜひ成功させてほしい。応援しています」とのコメントを寄せた。
実行委員会では今後、署名活動のほかNHKに陳情も出していく方針。「ドラマ化への手応えは感じています。まちおこしに皆様のご協力をお願いします」と三上さんは呼びかけている。
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