「第52回県高等学校書道展」(主催/県高等学校文化連盟)が昨年12月9日から13日、横浜市西区の横浜市民ギャラリーで行われ、向上高校書道部の上原由貴さん(2年)が最高賞にあたる教育長賞を受賞した。
受賞作品の「書譜」は、高さ204cm、幅60cmの巨大な紙におよそ1200文字が書かれた大作。唐の書家、孫過庭の草書を手本に、その特徴や作者の息づかいを忠実に再現する「臨書」で書き上げた。
書道部の高橋邦夫顧問によると、今回の書道展には70校からおよそ1300点の応募があったといい、向上高校から最高位が出たのは4年ぶり2回目。
上原さんは昨年10月上旬から作品を書く練習を始め、11月20日から清書に入った。紙を7段に分け、1段分が1行12文字で16行。小筆に墨汁を付けて一文字ずつ慎重にしたためるには集中力が必要で、「1日に書き上げるのは1段が精一杯でした」と上原さん。
途中、一文字でも書き損じがあれば振り出しに戻る気の遠くなるような作業だが、上原さんは「集中力を切らさずに取り組み、顧問の先生方にも協力していただき、120点の作品となりました」と満足した表情で語る。
将来は指導者志す
メールが普及するなか、「筆で字を書いてみたかった」という好奇心から小学2年生の時に書道を始めた。コンクールなどに出展することはなく、「級が上がっていくことがモチベーションだった」と上原さん。現在は3段の腕前で、「将来は国語の先生になって書道を教える立場になれたら」と夢を描いている。
上原さんをはじめ、個人賞の上位9人は今年8月に広島県で開催される「全国高等学校総合文化祭」に出場する。この大会は「文化部のインターハイ」とも言われ、全国の予選を突破した実力者が集まる。上原さんは「全国の人たちと競う貴重な機会。神奈川代表の一人としてしっかり準備をし、本番に臨みたい」と、すでに修練を再開している。
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