県内でも有数の花ショウブの名所である「いせはらあやめの里」。昨年あやめまつりの中止が決定し、里自体も来年度での廃止が予定されている。残り2年となった里では、今年も地元農家の手で育てられた花が見頃を迎え始めている。
「いせはらあやめの里」は、1985年に国の減反政策の一環として、米作に代わり花ショウブを栽培し始めたのが始まり。地元農家の有志が中心となり、大田地区の活性化を目指して規模を拡大しながら栽培してきた。200種類1万株以上の花ショウブを楽しみに、県外から足を運ぶ人も多く、かながわ花の名所100選にも選ばれている。
しかし昨年、地元農家の高齢化と後継者の不足、事業を支えてきた市の財政難が重なり、見頃に合わせて開催されていた「あやめまつり」が中止に。里も2017年度で廃止することが決定した。「紫」の名所が元の水田に戻ることになり、市民からは多くの惜しむ声が聞かれている。現在は、従来のおよそ3分の2の面積が地権者に返還されており、里の規模は縮小したが、それでものどかな田園風景に広がる紫や白の花を楽しむことができる。
30年以上にわたり里の維持管理を続けている柏木兵一さん(85歳)は、廃止の通達後もボランティアとして毎日里に足を運び、草刈りや花殻摘みを行っている。「今年もすでに市内外から見学に訪れる人も多いですよ。面積は減ったけれど、花は今年もきれいに咲きます。見納めになってしまうのは悲しいけれど、最後にぜひ多くの人に見に来て欲しいです」と話す。
見学は自由。一番の見ごろは6月10日前後。
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