新東名高速道路建設に伴い、発掘調査が実施されている市内子易の「子易・中川原遺跡」。これまでに発見されている池状遺構の隣に、昨年新たに寺院跡が発見された。6月25日には一般向けに見学会が行われ、調査の成果が発表された。
同遺跡は、丹沢山地の南東、伊勢原の西側に位置しており、(公財)かながわ考古学財団によって2013年から調査が実施されている。これまでに、古墳時代の横穴墓群や中世の池状遺構、呪符木簡などが発掘されてきた。
今回、遺跡の最奥部で新たに発見されたのは、中央に本殿、左右に翼廊のある造りの寺院跡。この場所には、明治時代に廃寺となった『安楽寺』が所在していたと伝えられていることから、安楽寺跡だと考えられるという。建物の西側背後には高い山、東側前面には池状遺構が位置していることから、西方浄土を意識している可能性も考えられている。同財団は「大山周辺の仏教関係施設として非常に価値のある発見」と話す。
6月25日には調査結果を報告する見学会が開催され、およそ150人が参加。新たな発見を目にしようと多くの人が集まった。
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