消防隊員が消防技術を競う「第45回消防救助技術関東地区指導会」が7月13日、神奈川県総合防災センターで行われ、伊勢原市消防本部が陸上の部「引揚救助」種目ではじめて1位に輝いた。同本部は関東代表として8月24日、愛媛県で開催される第45回全国消防救助技術大会に出場する。
引揚救助は、地下やマンホールなどでの災害を想定した訓練種目。空気呼吸器を着装した状態でロープを用いて、要救助者を訓練塔へ引き上げる。採点は減点方式で、減点のないチームの中からタイムの早さで順位が決まる。
関東地区指導会には、1都9県でそれぞれ大会を勝ち上がった24チームが参加。伊勢原市消防本部は神奈川県大会で3位となり、全国進出を目標に挑んだ。
「県大会では減点されないようにとの思いで守りに入っていた。強い気持ちで攻めないと勝てない」。リーダーの牧総一郎さんが檄を飛ばし、隊員は団結した。当日は県大会でのタイムを約5秒上回る78・2秒で、減点なしのチーム中唯一の70秒台を記録。引揚救助でははじめて、消防本部としては21年前にほふく救出で出場して以来となる、全国消防救助技術大会への出場権を獲得した。
1日7時間訓練
8月24日から愛媛県で行われる全国大会へ向け、隊員は南分署で1日おきに7時間の訓練に励んでいる。訓練責任者の安居院剛警備2課救助係長は「4月に隊員が2人入れ替わったにもかかわらず、短期間でここまで仕上がるのはすごい。ベテランを中心にバランスがいい」と評する。牧さんは「全国ははじめてなので楽しみ。行くからには1位をめざしたい」と話した。
出場隊員は以下の通り(順不同・敬称略)。▽越地修平▽牧総一郎▽鈴木洸介▽高梨大洋▽三浦伊織
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