伊勢原男声合唱団「マイスタージンガー」の団長で、9月11日に伊勢原市民文化会館で演奏会を行う 斉藤 勢吾さん 岡崎在住 76歳
合唱団を生きがいの場に
○…歌好きな男性20人が集う伊勢原男声合唱団「マイスタージンガー」。結成11年目を迎えた今年、4回目の演奏会を行う。「たくさんの人に懐かしい歌を楽しんでもらいたい」と話す。今年度から団長に就任し、福祉施設への慰問などにも積極的に取り組んでいる。「老人には晴れ舞台がないと」。冗談を飛ばしながら、平均年齢70歳越えのメンバーと楽しく活動している。
○…生まれは山形県。民謡が盛んだといい、「宴会が始まるとなかなか終わらない。兄弟みんな民謡が得意だった」と笑う。高校時代、世界史の教諭の影響を受け、社会科の教員を志すように。神奈川県の採用試験に合格し、定年まで勤め上げた。退職後、神奈川歴史博物館の調査員として勤務する最中、舌がんを患った。一命を取り留めるも発音障害が残り、リハビリに励む毎日。そんな時に伊勢原男声合唱団立ち上げの話を聞き、参加を決意。発声練習が舌の運動機能回復に役立ち、今は日常会話に支障がない程度まで回復した。「色々な人に支えられた」と感謝の言葉を口にする。
○…神奈川の文化を勉強したいとの思いで、教壇を離れてからは郷土史研究にも熱中。いせはら歴史解説アドバイザーとしての顔も持ち、伊勢原の歴史を市内外に発信する「ISEHARA・おもてなし隊」の会長も務めている。「うずもれていた歴史を繋ぎとめる役目を果たしたい」。そんな思いから、市内の歴史ある場所に解説板を立てる活動も継続中。「子どもたちに誇れる郷土づくりに繋がれば」と語る。
○…演奏会で披露するのは約20曲。「大地讃頌」といった合唱曲から「川の流れのように」や「東京ブギウギ」などの往年の人気曲まで、幅広く選曲されている。年を重ねるとともに、次第に複数曲の暗譜が難しくなりつつあるという。それでも、「声を出すと元気になれる。思いっきり歌って、団員にとって生きがいの場となれば」と微笑んだ。
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