2010年から約7年の年月をかけて完成した宝城坊・日向薬師(内藤京介住職)の「平成の大修理」。270年ぶりに新しい姿となった本堂では11月20日(日)に落慶式が行われ、一般の参拝が可能となる。
宝城坊・日向薬師は霊亀2年(716年)に僧行基に創建されたと伝わる。日本三大薬師のひとつとされ、今年で開創1300年を迎える古刹。古くから薬師信仰の霊山として知られており、源頼朝や妻の北条政子も祈願に訪れた。また、このたび修理された本堂(薬師堂)をはじめ、本尊・鉈彫薬師如来像や四天王像、十二神将像など28点もの国重要文化財を有している。
国内最大規模となる茅葺き屋根が特徴の本堂。江戸時代の改修を最後に約270年にわたり多くの参拝者を迎え入れていたが、屋根や柱、建物全体に損傷が進み、2010年から国の補助金など8億6990万円をかけた『平成の大修理』が始まった。修理では全てが解体され、利用できる木材を再利用しながら、当時の技法・仕様で建物を再現。その中の調査で江戸時代に改修されていたことや柱などの色も判明したという。
内藤住職は「完成までの7年間、参拝の方々にはご不便をおかけしました。250年から300年周期で行われる修理は巡り合わせ、ぜひ綺麗な建物をご覧ください」と話す。
参拝時間は午前10時から午後4時まで(11月〜3月)。
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