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石雲寺本堂 先人の思いを残す  242年ぶりの大規模耐震改修始まる

文化

掲載号:2017年1月27日号

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改修前の本堂(2016年10月撮影)
改修前の本堂(2016年10月撮影)

 市内日向の『曹洞宗 雨降山 石雲寺』(清水義仙住職)では現在、本堂の耐震改修工事(施工・諸星建築/秦野市)が始まっている。この本堂は242年前に建てられたもの。同寺では「先人の残してくれた本堂を後世に伝えたい」と、本堂全体をジャッキアップする「あげ舞い」と呼ばれる工法で改修を進め、工事前と変わらない姿で本堂を残すという。

 石雲寺は718年(養老2年)に日向の地にやってきた華厳妙瑞法師により開創されたといわれる古刹。

 現在の本堂は、山林火災で焼失した本堂を1775年(安永4年)に再建したもの。大山の宮大工により造られたという本堂は、元々は茅葺きだったが、40年ほど前に行われた修繕で銅板葺きに変更された。柱をはじめとした大部分が建てられた242年前当時のままだという。

 同寺では、来年の開創1300年を前に、大地震で倒壊の恐れのある本堂の耐震改修工事を進めることを決定。昨年11月には本尊などを仮本堂に移し、本格的な工事を開始した。

 また役員会では「240年以上守ってきた、現在の本堂をそのまま残したい」という意見から、本堂をそのままジャッキアップする「あげ舞い工法」での改修工事となった。

 現在、本堂の壁は全て取り壊され、柱に筋交いが入れられている。今後は本堂全体を2mほど持ち上げて、その下で土台の工事を実施。完了後に柱などの高さを調整して本堂を乗せることで、今までとほぼ同じ形で本堂が戻るという。工事の完成は今年11月末を予定している。

 「年数は買うことのできない大切なものです。山の中に100坪を越える本堂を作り残してくれた先人を大切にし、さらに本堂を長生きさせていければ」と清水住職は話す。実際に本堂が持ち上げられる姿を見ることができるのは3月の中旬頃を予定。一般に向けた見学会なども計画されるという。

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