伊勢原版 掲載号:2018年2月16日号 エリアトップへ

市立図書館で朗読体験連続講座の講師を務める 落合 順子さん 朗読・録音ボランティア野の会 70歳

掲載号:2018年2月16日号

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活字が日常の一部

 ○…目が不自由な人のために本の『対面朗読』や録音する『音訳』を行う「伊勢原市立図書館朗読・録音ボランティア野の会」の講師として3月28日まで5回にわたり朗読体験講座を開催する。1990年に結成された同会。講座では朗読と音訳の表現方法の違いなどを解説する。「私たちの活動を知ってもらい、仲間になってくれる人を増やしたい」と期待を寄せる。

 ○…香川県生まれ。母親の影響で地元の小学校教師になるも2年で退職。「世間知らずだった」という自分を変えるため東京へ。途中立ち寄った友人宅で目にしたバスの移動おはなし会『おはなしきゃらばん』のパンフレットが人生の転機に。活動に魅かれ絵本会社に「きゃらばんを知りたい」と手紙を書くと、思いが通じ勉強会に参加できることに。そして25歳の時に晴れて移動おはなし会での朗読が叶った。「活動を通じて、おはなしが子どもの成長にとって大切なことを学んだ」と嬉しそうに微笑む。

○…29歳で結婚。子育てしながらきゃらばんの経験を活かし児童文学を執筆すると「第47回毎日児童小説賞・中学生向き最優秀賞」を受賞。毎日小学生新聞では連載を持つなど才能を開花させた。「中学の読書好きの友人の影響で本の世界に。高校は受験校だったが、勉強せず本ばかり読んでいた。読書が自分らしくいられる時間だった」と本との出会いを振り返る。

 ○…秦野市鶴巻南に転居して30年、それまで住んでいた横浜で朗読会に参加していたこともあり、一番近い伊勢原市立図書館で「野の会」の講習案内を見て「おもしろそう」と受講。以来今年で入会21年目を迎える。対面朗読は下読みなど事前準備が必要で、録音は1作品完成するまで半年以上を要す。「利用者さんに喜んでもらえるのが何よりのやりがい。本が好きだから続けられている。今は活字が日常の一部」とはにかむ。来年度は新会長として会を率いていく。

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