5月26日に文化会館で筝曲演奏会を開催する「のぎくの会」代表 佐藤 紀久子さん 高森台在住 57歳
日本人の心には箏がある
○…伊勢原ゆかりの武将・太田道灌―。その生誕450年を記念して1936年に作られた筝曲『道灌』を演奏会で披露する。作曲者で十七弦箏を開発した宮城道雄氏の直門だった母・延子さんの「伊勢原で道灌を演奏したい」という遺志を継ぎ、「箏独特の音色が楽しめる楽曲。多くの人に聞きに来ていただければ嬉しい」と笑顔で話す。
○…東京都港区赤坂、箏の音色が流れる家に生まれた。初めて箏に触れたのは物心つく前のこと。母からの箏・三弦(三味線)の手ほどきを受け、高校卒業後はNHK邦楽技能者育成会へ。邦楽を学ぶ多くの仲間から刺激を受け、より深く日本音楽を学ぶために東京藝術大学邦楽科へ進むきっかけとなった。大学院卒業後は母から「のぎくの会」を引継ぎつつ、世界各地での公演にも参加。邦楽グループ「YAMATO糸竹(アンサンブル)」のメンバーとして5枚のCDもリリースした。
○…「箏にしか出せない音色がある。その音色が魅力です」。日本古来の楽器のひとつで、昔は習い事としてもメジャーだった箏。演奏者の高齢化が進み、若い世代が少ないことが悩み。過去には小学校で箏の普及活動をしていた経験もあり、「『琴線に触れる』という言葉にもあるように、日本人の心には生まれながらに箏があります。多くの素晴らしい曲でこれからも箏を伝えていきたい」と力強く話した。
○…実家は高校生の時に市境の厚木へ。母が伊勢原三曲会の立ち上げに関わり、のぎくの会として毎年、市民文化祭に参加する。現在は伊勢原と東京の教室を行き来する日々。近づいた演奏会の準備も着々と進む。「家族はもちろん、みんなの支えがあってこそ箏を続けてこられました。感謝を演奏で返していきたい」と微笑んだ。
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