伊勢原市消防団(田中和浩団長)に配備されている消防車両2台が更新を迎え、1月19日に市消防署南分署で引渡式と新車両の説明会が行われた。旧車両は国際協力団体を通じて海外に寄贈される予定。
今回更新された消防車両は成瀬地区を管轄する第5分団第1部と、大田地区を管轄する第6分団第1部の2台。いずれも2001年に導入され、車体や資機材の老朽化から市消防車両更新計画により更新された。
新たに配備された小型動力ポンプ付積載車は、普通免許の対象上限が引き下げられた免許制度改正後も普通自動車免許で運転が可能な車両。ポンプの持ち運びができるので、災害時に道路が寸断され、車両が入れない場所や消火栓が使えない場所でも川などから水をくみ上げて消火できるのが特徴だという。
この日の引渡式には両部の団員ら約20人が出席。田中団長は「新車両なので訓練を重ね安全に注意して欲しい。市から預かった車両なので大切に扱い、市民の安全・安心のために活動にあたるように」と挨拶した。
式典後には新車両の説明会が行われ、隊員たちは装備に慣れようと様々な質問をしながら担当者から操作方法などの説明を受けていた。第6分団の礒崎貴史分団長は「いっそう地域の安全に寄与できるようになる。大田地区は自然水利が豊富なので機動力が上がり柔軟な対応が可能になる」と話した。
伊勢原市は2002年度から任期を終えた消防団の車両を国際協力団体・(一社)日本外交協会に無償で譲渡。これまでに13台が同協会を通じて国際貢献の一環としてパキスタンやパプアニューギニア、ウルグアイなどに寄贈されている。今回更新となった2台も同協会に譲渡され海外に寄贈される予定になっている。
伊勢原市消防団は
1954年12月、伊勢原町の発足とともに町消防団として6分団1608人でスタート。市内在住・在勤者などで組織され、地域の安全・安心を守るため消火活動や救助活動、啓発活動などを行っている。現在市内には6分団、27部の消防団があり344人が在籍。うち20人が女性消防団で広報活動などを行っている。
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