関東を訪れる中学・高校をターゲットに大山地区への教育旅行誘致に取り組む伊勢原市では、このほど旅行業者向けパンフレット5千部を制作。日本遺産「大山詣り」を中心に宿坊への宿泊などを盛り込み、自然と歴史文化遺産を体験できる「宿坊体験型教育旅行」として、(一社)伊勢原市観光協会らと協力し、各学校へのPRを進める。
古くは江戸時代から、「大山詣り」として多くの観光客で賑わった大山地区。しかしながら現在では、都心から気軽に行ける観光地であるがゆえに、宿泊客の低迷が課題のひとつになっている。
そんな中、市では昨年、宿坊体験型教育旅行の受け入れ体制を整備。5月には誘致後初となる帝京八王子中学校の受け入れが実現している。
このほど完成したパンフレットでは「歴史」「文化」「交流」「自然」を柱に宿坊体験型教育旅行として、大山地区内での歴史・文化学習体験だけでなく、市内での体験イベントも掲載。関東へ訪れる中学・高校の修学旅行スケジュールの1泊を大山に誘致したい考えだ。
公立中学・高校の修学旅行先は、実施の2年前には決定しているといわれており、目下の目標は2〜3年後からの受け入れとなる。現状で2年後に愛知県の公立中学校の受け入れが決定しており、その他8〜9校で検討が進められているという。
2019年1月現在で13軒の宿坊が教育旅行に登録。最大受け入れ人数は473人。市では今後、教育旅行に関するホームページを立ち上げ、毎年の受け入れ実施をめざして活動していく。市商工観光課の大町徹課長は「ぜひ多くの方に魅力ある大山で楽しい思い出を作ってもらい、大人になってふたたび大山に来てほしい」と話した。
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