台湾の中学生が6月6日、伊勢原市内を訪れ、大山の宿坊で豆腐作りなどを体験した。市では「宿坊体験型教育旅行」の誘致を積極的に進めていて、台湾からの受入れは初めて。
大山の宿坊、大滝荘たけだ旅館を訪れたのは、台北市立忠孝中学校の1年生から3年生まで52人と引率の教員たち。6月5日から9日の日程で訪日し、静岡県から都内に向かう途中で、伊勢原を訪れた。
生徒たちはこの日朝、中沢中学校を訪問し、2年生の朝会の見学や授業参観、両校生徒による英語での学校紹介などで交流を深めた。
その後、バスでたけだ旅館へ移動。17代目主人の武田安司さん(63)が豆腐作りを実演し、10時間ほど浸水させた大豆100グラムと水400ccをミキサーでかき混ぜ、豆乳とおからを作る様子や、豆乳を沸騰させ、にがりを混ぜて豆腐をつくる工程などを生徒たちに手ほどき。「水がきれいなので美味しい豆腐ができます」と説明した。
また、この日は一般社団法人伊勢原市観光協会の志村功事務局長(63)が、大山の歴史について「大山は雨降り山として農民などから信仰を集めました」「ゴッホの絵にも大山が描かれています」などと解説。「ご家族などとまた大山に来てください」とPRした。
昼食で生徒たちは先ほど学んだ豆腐作りを体験。一人ひとりに小鍋が用意され、豆乳ににがりを混ぜて豆腐を作り食べた。3年生の魏善筠(りぜんいん)さんは「豆腐作りは台湾ではなかなか体験できない。豆腐が美味しかったと帰ったら台湾の人たちに必ず伝えます」と話した。
受入れを推進
市によると、高座日台の会など民間レベルで台湾との交流がある。また、市では富士箱根伊豆国際観光テーマ地区神奈川県協議会に加入し、海外向けに教育旅行の受入れを推進する取組みなどを展開している。今回は忠孝中学校から市に連絡があり、交流が実現。市では今後も海外からの教育旅行の受入れを推し進めていきたい考えだ。
志村事務局長は「若い感性で、SNSなどを通じて伊勢原の魅力を世界に発信していただけたらうれしい」と語った。
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