県自立支援功労者表彰を受賞した 中台 和子さん 沼目在住 73歳
「人の役に立つ」が原点
○…身体や、知的障がいのある人たちの自立生活の意欲高揚に尽力した功績が顕著な人を、県知事が表彰する「自立支援功労者表彰」。手話サークルやボランティア連絡協議会の会長を務めるなど、長年の活動が評価された。「賛同してくれる仲間のおかげ。皆で地道に続けてきた活動が認められて嬉しい。これからも一緒に活動していきたい」と嬉しそうに話す。
○…藤沢市出身。すぐに東京へ移り住むが、転居先の傍が児童養護施設だった。小学生になると、「大人になったら人の役に立ちたい」と考えるようになった。「母の影響が大きい。母は食べ物が3つあったら2つを人に上げるような人だった」。大学を卒業後幼稚園の教諭に。結婚を機に20代前半に伊勢原へ。2人の息子の子育てが一段落した30代前半に市の手話・点訳・録音講習会に参加。そこからボランティア活動が始まった。障がい者問題を知ってもらおうと市議として16年にわたり活動。現在は、NPO法人地域福祉を考える会の副理事長兼事務局長を務める。「皆と友だちになれるのがやりがい。今でこそ『中台に頼めば何とかなる』と言われるようになったけれど、思いが伝わらず泣いたこともあった」と振り返る。
○…撮りためた海外ドラマを見るのが楽しみ。特にサスペンスドラマがお気に入りで恋愛ものは苦手だ。旅行も好きで「まとまった休みがとれたら温泉も良い。美味しいものを食べたりして、リセットする。それが元気の源」と微笑む。
○…今後は特に子どもの学習支援や子ども食堂など、未来を担う子どもたちが健全に育つための環境づくりに力を注いでいく。一人ひとり、何が一番なのかを考える。「無理せず、できることをやっていきます」と笑顔で話した。
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