向上高校書道部の間宮綾菜さん(2年・足柄上郡在住)が、このほど開催された神奈川県高等学校総合文化祭の書道展で、最高賞に値する県知事賞を受賞した。間宮さんは、8月に高知県で開催される全国高等学校総合文化祭に県代表の一人として作品を出品する。
県高等学校総合文化祭は、県内の文化部が日頃の練習や研究の成果を発表・展示するもの。間宮さんは、手本を模写する「臨書部門」に出品。「趙之謙(ちょうしけん)」という中国清時代の書家の手本を4種類の書体で模写し、県内各校から出品された約950点の中から県知事賞に輝いた。
昨年9月から制作に取り掛かった。出品したのは幅60cm、長さ2m40cmの作品で「墨色が黒く、一本一本文字が太いのが特徴の趙之謙。文字を大き過ぎず、細過ぎないように書くことに気を付けた」と話す。
総文祭までの3カ月間、授業前の朝と放課後の部活動で繰り返し書き続けたという。
昨年は同文化祭「大作部門」で2位に輝いた間宮さん。今回の県知事賞に「まさかという感じで、驚いている。今の実力を試すつもりで臨んだので、うれしい」と喜びを話す。現在は全国総文祭に向け、修正を重ねながら日々作品作りに集中している。
高1から書道
中学では陸上部に所属し、砲丸投げや短距離走の選手として活動してきた間宮さん。しかし高校で書道パフォーマンスを見て、もともと歴史が好きで、書道や茶道など日本の文化に興味があったことから「やってみたい」と入部したという。初の全国規模の作品展を控え「支えてくれた顧問の先生、家族、仲間に感謝を込めて作品と向き合う。持ってる力を出して、それが全国でも結果につながればうれしい」と意気込みを話した。
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