東海大学文化社会学部広報メディア学科の水島久光教授(58)が『戦争をいかに語り継ぐか 「映像」と「証言」から考える戦後史』(NHK出版・1500円+税)を6月25日に出版した。水島教授は著書を通じて、これまでテレビ等のメディアが記録してきた映像資料や証言から「あの戦争はなんだったのか」という問いへの「対話」を生み出したいとしている。
「2020東京五輪の影に、戦後75年が埋もれてしまうという危機感があった」と筆をとった水島教授。終戦時18歳だった父を持つ自らを「戦後第一世代」と称し、語り手なき時代へと突入する今、資料の理解や知識を深めていく上で「重要な世代」と繰り返す。
伊勢原市の中学生と共に広島訪問するなど、戦争を知らない若い世代の平和学習に携わる機会も多い。時が経つにつれ、子どもたちが戦下で起きたことについて、自分事として理解するのは困難になっている。水島教授は「僕は戦争は知らないけど、上野の傷痍軍人や荒川河川敷のバラックを当たり前の景色として見てきた。そんな経験が、戦争を語る側と聞く側の架け橋になると思う」と期待する。
水島教授は「どんな人の死であっても、僕たちは弔うことをして生きてきた。それができないのが戦争。災害やコロナとも通じる視点だと思う」と、現代の感性から戦争を見つめていく。
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