伊勢原大山 阿夫利山荘鹿肉カレーのパッケージをデザインした 鈴木 梨沙さん 東海大学教養学部3年 21歳
決して自分に妥協しない
○…獣害対策の一環として市内で捕獲、処理加工された伊勢原産100%のシカ肉を使用したレトルトカレー。産官学連携の取り組みで、市役所に隣接するYショップ伊勢原しいの木店と、市観光案内所などで販売されている。東海大学教養学部芸術学科、池村ゼミの学生16人の中からパッケージデザインが採用され「自分のデザインが商品化されて嬉しい」と微笑む。
○…千葉県出身。木工好きの祖父や保育士の母の影響で、幼い頃からものづくりや絵を描くことが好きだった。高校で書道同好会に入会。「書道パフォーマンスで文字の配置などを考えていたことが、文字にこだわるようになったのかも」と振り返る。卒業後は幼い頃から好きだったデザインを本格的に学ぶため同大へ進んだ。
○…パッケージは「鹿」の文字にこだわり、シカの特徴である角と漢字を組み合わせてデザイン。色も高級感があり、美味しそうに見え、店頭で目を引くよう考えた。カレーの写真をパッケージのメインに使う当初の企画案に「普通じゃつまらない」と文字をメインにすることにこだわった。中途半端や妥協が嫌いで「提出日ギリギリまで徹夜で考えた納得の作品。このカレーでシカの農業被害を知ってもらうきっかけになれば」と話す。
○…音楽が好きで、フェスやライブにもよく通う。CDジャケットに目が止まることが多く、ライブのフライヤーなども収集する。「大学でデザインを学ぶようになり、『もっとこうしたら良いのに』と違う目線で見るようになった」。卒業後の進路について「大学で学んだことを生かし、舞台美術にかかわる仕事に就けたら嬉しい」と照れながら語った。秦野市在住。
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2021年2月19日号