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医療ボランティア 要請ある限り支援続ける 精神科医 小綿一平さん

社会

掲載号:2021年3月5日号

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福島県の支援を続ける小綿さん
福島県の支援を続ける小綿さん

 伊勢原まごころクリニック院長で、精神科医の小綿一平さん(66)は、「世界の医療団」の一員として、東日本大震災の被災地、福島県相馬市で月に1回、ボランティアとして診療を続けてきた。ここ1年ほどは個人として活動を続け、コロナ下でオンラインでの診療に切り替えたが、「必要としている方が一人でもいる限り、微力ながら支援を続けていきたい」と話す。

「私にできることはないか」

 東日本大震災が発生した2011年。当時は勤務医だった小綿さん。「何か私にできることはないかと日々焦燥感に駆られていましが、なかなか現地へ入る手立てがなかった」という。その年の5月の大型連休、一般ボランティアとして初めて宮城県石巻市へ。一週間テントを張って寝泊まりしながら、がれき処理や側溝掘りのボランティアを経験した。

 その後、妻が新聞で見つけた福島県相馬市の医療ボランティア「心のケアチーム」に応募。精神科の医師として単発で診療にあたった。「津波でお子さんが流されたというお母さんの話を伺い、淡々と話す姿に返す言葉もなくただ拝聴することしかできなかった」と振り返る。

 継続的な支援の必要性を感じた小綿さんは、世界の医療団とコンタクトを取り、翌年2月と3月に打ち合わせを兼ねて担当者と相馬市に入った。その年の5月から、同団体の派遣医師として、月1回のペースで「メンタルクリニックなごみ」を訪問。精神科の外来診療のほか、仮設住宅を訪問し高齢者の健康相談にも携わってきた。

一人ひとりの話を聞く

 小綿さんが診療で大切にするのは、一人ひとりの話をしっかり聞くこと。「震災後の生活の変化や、それに伴うストレスが今でも影を落としています。時間をかけて関係性を作り、第三者に話すことで、自己治癒能力の回復をサポートすることが私の役目だと思っています」と話す。

 一方で、心配するのは時間が経つ中で広がる格差や関連自殺だ。「原発事故の影響でいつ故郷に帰れるのか分からない被災者は、解決することなくあいまいな辛さを感じています。ボランティアが必要なくなる日が来るまで、要請がある限り支援を続けていきます」

高齢者の健康相談にも携わる小綿さん(提供写真)
高齢者の健康相談にも携わる小綿さん(提供写真)

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