伊勢原市指定文化財の「大山能狂言」を親子で学ぶ教室が、4月15日に大山阿夫利神社社務局で始まった。教室は今年9月まで、月2回(全12回)のペースで行われ、その集大成として、例年10月上旬に開催される「大山火祭薪能」の舞台への出演をめざす。
教室は、大山能を継承する目的で活動する有志団体、大山能楽社保存会が主催。若い世代に向けて、地域にある伝統芸能の浸透と、次代を育てる目的で開催されている。
この日は、大山阿夫利神社の神職で保存会の目黒久仁彦さん(35)が、最初に大山能狂言のルーツを説明。江戸時代に幕府が能楽師を派遣し、大山に住む神職や僧侶、修験者が協力して、能の公演を行ったとされるエピソードを紹介した。
その後、観世流能楽師で、重要無形文化財総合指定保持者の松木千俊さん(58)が講師を務め、能面の意味や、歌舞伎と能の違いなどの基礎知識を解説。市制30周年記念で制作された新作能『道灌』の最後の部分を参加者全員で謡い、舞を舞う練習をした。
教室に参加した赤嶺千優さん(成瀬中3年)は、「部活動でやっている剣道と足の使い方が違って難しかった。まずは謡を暗唱したい。休まずに通って、薪能の舞台に参加できるようになりたい」と目標を話した。
松木さんは「子どもたちが教室に集まってきてくれて嬉しかった。自分たちの地域や文化を自慢できるようになれるよう、教室を通じてお力になれたら」と語った。
教室では引き続き、参加者を募集している。対象は市内の小学1年生から中学3年生まで。参加費は無料。
申込み・問合せは同保存会(大山阿夫利神社内)目黒さん【電話】0463・95・2006へ。
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