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コロナ禍で迎える夏山 規模縮小し27日に開扉祭

文化

掲載号:2021年7月23日号

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登拝門の鍵を開けるお花講(昨年の様子)
登拝門の鍵を開けるお花講(昨年の様子)

 大山に夏の訪れを告げる開扉祭が7月27日(火)、大山阿夫利神社下社などで執り行われる。これは、同神社から山頂へと続く道の入り口にある登拝門で、大山三大講の一つ、東京日本橋の「お花講」が門を開放する儀式として、元禄時代から受け継がれている。

 お花講は指物師や家具関係の職人集団で、現在は2つの企業が講を組織し伝統を守っている。

 大山は、古来より神の宿る霊山として栄え、7月27日から8月17日までの夏山の時期以外、山頂への登拝が禁止されていた。しかし明治初期の神仏分離や、登拝者の増加で徐々に規制が緩められ、1965年に大山が国定公園に指定されたことを機に、年間を通して登拝ができるようになった。夏山開きの開扉は、それまでの名残りとして今も残っている。

今年も縮小で

 元禄時代から先導師旅館「宿坊かげゆ」を利用しているお花講。毎年50人ほどが参加し「さんげ、さんげ、六根清浄」と唱えながら登拝門へ向かう。門前で同神社の神職によるお祓いを受けた後に門の鍵を開けて階段を上り、その後下社を参拝する。

 同神社によれば、昨年に続き今年も新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、講の役員など10人ほどで、規模を縮小して式典などを執り行う予定だという。かげゆの先導師・内海正志さん(69)は「残念だが仕方がない。来年こそは多くの方が来てくれることを願う」と話す。

大山は出世山

 同神社の神職によると、夏山にはこの3週間に4つの名称があるという。7月27日〜31日が「初山」で8月1日〜7日が「七日堂」。8日〜12日が「間の山」、13日〜17日が「盆山」と分けられる。

 初山には初めて大山に参詣すると言う意味でも使われている言葉で、特に江戸周辺では成人して大山講に所属し大山に登ることが人生儀礼でもあったことから、大山は「出世山」とも呼ばれ、仕事の神さまと親しまれる由縁にもなっているという。

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