「ロボット博士」と称された相澤次郎氏(1903〜1996年)によって製作された「相澤ロボット」がこのほど、遺族の自宅から新たに15体発見され、厚木市中町のロボットゆうえんちでは修復作業へ向け、準備が進められている。
「相澤ロボット」は、相澤氏が昭和30〜40年代に製作したロボットの総称。相澤氏は「科学的玩具を通じ、児童福祉に貢献する」という目的で、財団法人日本児童文化研究所を設立し、800体以上のロボットを製作したという。相澤ロボットの特徴と言える四角い顔のロボットは、大阪万博にも出展され人気を博したが、これまでに現存が確認できたのはわずか11体。そのうちの1体はロボットゆうえんちに展示されている。
今回、遺族が15体のロボットの修復と相澤氏の想いを引き継ぎ、一般に公開できる展示・保管場所を探していた。そのような中で、相澤ロボットと縁の深い多摩六都科学館(東京都西東京市)を通じて、ロボットゆうえんちに依頼があったという。
ロボットゆうえんちを運営する株式会社MANOI企画の岡本正行社長は、この話を快諾。「今回の発見は大変貴重で、家庭にテレビもなく、ラジオで生活していた時代にこんなロボットを作った人がいたというのを、ぜひ今の子どもたちに知ってほしい」と引き受けた経緯を話す。
「塗装」が難点
見つかったロボットは15体の楽団で、指揮者1体と楽器奏者が14体。岡本社長によると、「ロボットの構造自体は、特殊な部品を使っているわけでもなく、仕組みも難しくないため、修復は十分に可能と思う」と分析する。しかし、修復に向けて大きな難点があり、それが「塗装」と指摘する。「すでに製作から50年ほどが経過しており、ロボットを触るだけで塗装がボロボロと落ちるような状態。うかつに触れない」と岡本社長。「メカ的なことは専門だが、塗装となるとわからないことが多い」という。
今後は、8月末を目途に塗装などアドバイスをしてくれるボランティアを募集し、意見を求め、修復の方向性を決めていくという。
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