夏山の無事を感謝し、秋の訪れを告げる大山阿夫利神社(目黒仁宮司)の秋季例大祭が、8月27日から29日までの3日間にわたって、大山地区で行われた。
例年は初日に、同神社の下社から、みこしを担いで男坂を下る勇壮な「お下り」と、最終日には社務局の行在所から下社までのぼる「お上り」が行われるが、昨年に引き続き、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、ご神体を納めた桐製の唐櫃(からびつ)を担いで実施。秋季例大祭の保存会として地元で活動する阿夫利睦(磯崎敬三会長)の役員と神職が列を作ってご神体を移動させた。
同神社によると、秋季例大祭は明治初期に始まったとされる。コロナ禍のため、2年連続で規模を縮小して開催。最終日の「お上り」も、昨年同様に大山ケーブルカーに載せて、ご神体を下社まで運んだ。
磯崎会長は「2年連続で最低限の人数で例大祭を実施し残念だったが、これからも歴史や伝統をつないでいきたい」と話した。
目黒宮司は「天候に恵まれ、無事に終えることができ感謝したい。コロナ終息の祈願もしたので、来年に向かっていけたら」と語った。
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