「雨岳民権の会」の代表を務める 豊 雅昭さん 73歳
未来への懸け橋になる
○…相州(神奈川)最初で最大の民権結社「湘南社」を中心に、学習・研究する市民団体。雨岳文庫で9月26日(日)まで週末に開催中の資料展では、伊勢原の民権家たちの群像などを展示している。「伊勢原で活躍した民権家で、地方農政の開拓者である山口書輔らを取り上げている。19日(日)には講座を開催し、書輔のご子孫に語っていただく」と話す。
○…奄美大島で生まれ、小学校卒業まで過ごす。小学校3年の時に立体模型に夢中になり、段ボールで屋久島や日本地図を作っていた。外の世界への憧れから地図が好きになった。大学卒業まで大阪で暮らし、23歳の時、高校の地理の教師として神奈川県へ。「いろいろな場所に行けると思って教師をめざした」と笑う。人との調整力の高さは教師生活で培ったもの。「誰かがやらないと進まないことを率先して行う。自分がやりたい事は特に」と微笑む。
○…民権活動に興味を持ったのは50歳の頃。同じ教師で、「自由民権研究の第一人者」と称される大畑哲氏に師事したのがきっかけ。2015年、雨岳文庫に「自由民権の碑」を建立する実行委員会への参加などを経て、「雨岳民権の会」を昨年立ち上げた。講演会や資料展のほか、湘南社に関する足跡を訪ね歩く催しを開催する。「先人が過去にやろうとし、何が実現できたかを地域で考えることが必要。地域に残された歴史は、未来に繫いでいく必要がある。我々が架け橋になれば」と思いを語る。
○…趣味は三線で、2年ほど教室に通っている。歳を重ね、故郷への思いが募るようになった。「いつか奄美や沖縄をゆっくり回りたい。まだ行ったことがない島がたくさんあるから」と楽しそうに話した。厚木市在住。
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