大山阿夫利神社(目黒仁宮司)の社務局にある能楽殿で10月5日、6日の2日間、「大山火祭薪能」が2年ぶりに開かれた。かがり火が照らす屋外舞台で演じられる能狂言に、観客らは酔いしれた。
大山能狂言は、300年以上の歴史を持つ神事芸能。一時期伝統が途絶えたが、1981(昭和56年)に大山阿夫利神社の火祭薪能として再興され、現在は市の文化財に指定されている。
昨年の薪能はコロナ禍で中止に。今年は客席を例年の半分に減らし、入口での検温や手指消毒など、新型コロナウイルス感染症対策を講じた中で、2年ぶりに開催した。また、今年は第40回の火祭薪能と、市制施行50周年を記念して、「大山阿夫利神社蔵能面装束特別展」を初めて実施。江戸時代に制作された能面や、鮮やかな能装束などが展示された。
初日の演目には、観世流宗家の観世清和氏や観世三郎太氏、人間国宝の山本東次郎氏らが出演。観客らは秋深まる大山で、かがり火が照らす中、能狂言を堪能した。
また、大山能の次世代への継承を目的に実施している「伝統文化大山能狂言親子教室」の参加者らが、能楽殿で練習の成果を披露。2日目の演目『鞍馬天狗』では、プロの能楽師とともに教室に参加している子どもたちが舞台で演じた。
初日に舞台に立ち、仕舞『道灌』を演じた、伊勢原ひかり幼稚園年中の鈴木杜青(とうせい)くん(5)は「初めての舞台でドキドキしたけど、楽しかった。また舞台に出てみたい」と笑顔で話した。
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