花卉栽培を営む加藤花園の加藤重治さん宅(市内池端)の庭でバナナが花を咲かせ、近隣住民を驚かせている。
開花したのは4年ほど前に苗木で購入したアイスクリームバナナという種類。当初は温室で育てていたが、地下茎が広がり、木の幹のように見える偽茎が高く成長するため、3年ほど前に陽あたりがよく、寒さを防げる自宅の庭へ移した。
バナナは地下茎を伸ばし成長するが、冬にはいったん枯れ、春になると再び成長を始める。現在では10本ほどの茎が育ち、高さは3メートルを超えた。今年初めて花のつぼみを包んだ苞が現れ、7月中旬ごろから開花が始まった。
アイスクリームバナナは東南アジアなどで栽培されている。実は15センチほどと小ぶりだが、もっちりした触感やアイスクリームのような濃厚な味わいが特徴。
加藤花園の温室では今年3月に沖縄で購入した島バナナも育てているが、地下茎が成長しているため、近々植え替えを予定しているという。加藤京子さんは「今年中に実がなってくれたらうれしい」と目を細めた。
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