綾瀬高校3年の弓道部員、伊藤宇俊君と唐崎祐平君が10月2日から5日まで山口県で開かれた「第66回国民体育大会」弓道・少年男子の部に出場し、近的で優勝した。近的は28m先の的中数で競い合う。大会は都道府県代表3人でチームを組み、ブロック大会を勝ち抜いた19チームで競われた。
弓道は日本弓で矢を射て、的に当たった結果で競う。2人が出場した「第66回国民体育大会」は各都道府県代表の3人がチームを組み、制限時間内に各人が4射放ち、合計した結果で競われた。
大会は28m先に設置した直径36cmの的に当たった本数を競う「近的」と、60m先に設置した直径100cmの的に当たった矢が中心に近いほど高得点となる「遠的」の2種目が行われ、2人は慶応義塾高校3年の鈴木健太さんと3人でチームを組み出場していた。近的で優勝、遠的でも準優勝の好成績。神奈川の少年男子・近的の優勝は5年ぶり3度目となる。
競技中は静寂に包まれ、選手は手に汗を握りながら弓を放つ。試合のときには2人とも自分を緊張状態にし、集中力を高めるという。「吐きそうな位緊張する」と話しながらも、「優勝できると思っていた」と大会を振り返る。
伊藤君と唐崎君は綾瀬高校弓道部の入部を機に、弓道を始めた。2人とも毎日の部活動に加えて自主的に練習を重ね、多いときは1日100本を射たという。
中学時代は卓球部に所属していた伊藤君は友人に誘われて入部。最初の2週間はなかなか的に当てられなかったが、地道に練習を重ねた。教員や先輩部員からの指導を受け、1年生の11月に開かれた県大会で3位に入賞。今年6月の関東大会でも優勝した。
一方、唐崎君はバスケ部出身で「元々何かを狙うコントロール系が得意だった」と話す。初めて弓を手にしした時から、何本か的に当てることに成功し頭角を現していた。2年生で関東大会準優勝。今年8月にはインターハイにも出場している。
今年5月、県内で10人が選ばれる国体強化選手に選抜され、数回行われた選考会を経て6月下旬に国体選手として2人が選ばれた。強者ぞろいで、誰が選ばれてもおかしくないほど、僅差の選定だったが、3年生最後の大会で初の国体選手となった。
2人は今後、大学と一般とに分かれ、別々のステージで弓道を続ける予定。ただ、再び国体選手に選抜されれば同チームで競技をする可能性もあるという。
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