綾瀬市内の2011年の年間火災件数は綾瀬市消防本部が設置された1972年からの40年間の中で過去最小の22件であることが分かった。市の年間火災発生件数は2008年から継続的に減少傾向となっている。
年間の火災発生件数は1月1日から12月31日までに発生した、建物火災、林野火災、車両火災などの件数。3年連続で減少傾向にある綾瀬市の火災発生件数について、担当の市予防課では、「主な要因としては、震災による防災意識の向上や2011年6月より義務付けられた住宅用火災報知器が関連するのでは」と話している。設置については広報やHPのほかに、チラシやイベント会場などでも呼びかけ、同年6月に総務省から発表された綾瀬市の火災報知器普及率は74・5%で、県内では川崎市に次ぐ2位の普及率だった。
市のデータによると、市に消防本部が設置された1972年からの40年間の中で、最も火災が多発したのは2002年の62件。この年は建物火災だけで23件発生し、28棟が焼損、59人が罹災し、7人が負傷した。2011年も建物火災が12件と全体の54%を占めた。例年、火災の原因としては、「たばこ」や「火あそび」、「放火の疑い」などの原因が上位を占めている。
今後の火災予防について、担当課では「火災ゼロを目指したい。市民の方にはストーブ等は使用前に点検していただき、火災予防を心がけてもらえれば」と話している。1月は例年火災が多く発生している時期でもあり、市民に防火を呼びかけている。
防火・防災の日
市では1994年4月13日に毎月13日を「市民防火の日」と制定していたが、火災予防の普及・啓発、さらに大地震や集中豪雨などの災害に対する防災意識の向上を図るため2009年1月11日に「防災宣言」を行ない、13日を「市民防火・防災の日」としている。市内の防火運動は消防職員の他に、消防団、防火協会、幼年消防クラブ、婦人防火クラブなども活動している。
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