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綾瀬版 公開:2012年6月22日 エリアトップへ

廃棄を堆肥に野菜生産 PATあやせと「生(いき)ごみ隊」がコラボ

経済

公開:2012年6月22日

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タッグを組んだ山下さん(写真左)と小田原会長
タッグを組んだ山下さん(写真左)と小田原会長

 ショッピングセンター「PATあやせ」(市内寺尾中1の4の70)と市内で生ごみを堆肥に変え野菜の栽培を行う「あやせ生(いき)ごみ隊」(小田原禎会長)がコラボし、同センターの食料品店の生ごみを堆肥化して栽培した「エコ野菜」の販売が6月19日に始まった。

 6月19日の販売分に出荷されたのはタマネギ(100gあたり19円)、約1000個。「PATあやせ」の売り場へ出る前の処理で廃棄となる青果の生ごみを発酵・堆肥化した土で栽培された。

 「あやせ生ごみ隊」はごみの削減や再利用による環境保全などを目的に、生ごみの堆肥化やごみ削減の啓発などを行なっている市民活動団体。有志メンバーで2007年に発足し、農地所有者から借りている試験畑などで毎週2回、23人の会員と32人の協力者で活動している。

 コラボの発端は綾瀬市が実施している市民活動応援補助金「きらめき補助金」の選考会。2011年度の同補助金に「生ごみ隊」が申請し、交付団体の選考委員として「PATあやせ」を管理・運営する東京テアトル(株)の山下太郎さんが参加していた。

 選考プレゼンテーションの中で話が発展し、山下さんが「PATあやせの生ごみを使ってみるのはどうか」と提案。「生ごみ隊」にとっては生ごみの安定した確保や販売利益による活動資金になり、ごみ減量を課題としていた「PATあやせ」にとっても減量化や、地産地消の協力など店舗のブランド化にも繋がる。双方にメリットのあるコラボに夢が膨らんだ。

 ごみの減量と堆肥化がメインの同団体にとって大型店舗での販売は新しいチャレンジ。少量多品種栽培の活動からある程度、数の確保や農薬不使用による見た目の問題もあった。ごみ回収の業者や青果店とも調整を重ねて1年がかりで話がまとまり、今回の販売が決まった。

 店舗では今後「エコ野菜」としてシールを製作してブランド化を進め、野菜が実ったタイミングで順次商品を並べる予定。「未知の挑戦ですが、うまくいけば」と山下さん。小田原会長も「ごみ減量や会の活動理解になれば」と話している。
 

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