手芸キットで復興支援 深谷中の綱島淳子さん
市内深谷中在住の綱島淳子さんがタペストリーのキットを11月17日の綾瀬小学校の「くすのきまつり」のフリーマーケットで販売する。綱島さんが取り組む、東日本大震災の被災地をケアする活動に当てるため考案されたもの。
綱島さんは「五感を育てるAyase食農キッズ」として2011年3月の震災発生直後から支援活動を行なっている。衣類や食べ物、ミシンなどの物資支援のほか、マグカップや手作りのコースター、お菓子などをセットにした「ワンデーカフェ」の企画など「心のケア」に重きを置いた活動を続けている。
このキットは支援活動の資金集めがきっかけ。「綾瀬と東北のどちらにも笑顔を生み出せるものはないかと考えました」と綱島さん。単純に手作りキットを売って資金集めをするのではなく、キットを買った子どもたちが針や糸を使って手芸を楽しむ経験ができ、完成すればクリスマスには家族で楽しめる。
キットはクリスマスツリー型に縫った土台とリボンやビーズのセットでひとつ350円。子どものおこづかいでも買えることを考えた。土台となるツリー型の縫製は主婦仲間の大森加奈子さんの協力によるもの。11月17日(土)の午前10時から綾瀬小学校で開かれる「くすのきまつり」のフリーマーケットで販売される。雨天の場合フリーマーケットは中止。祭りについての問合せは同小学校【電話】0467・78・0004へ。
集めた資金はこれまで支援を通して縁ができた宮城県内の仮設住宅などへ、衣類や物資、手作りカレンダーを送るために使われる。カレンダーは市内で書道教室を開く「東翔会」の会員が協力し、2カ月に1度、書を書き、それをA3大の用紙に印刷して作る。継続して定期的に手紙として届けることで、心のケアをしていく。「母として子どもたちに良い経験をさせたいし、笑顔を繋げられるようにしたい」と綱島さんは話す。
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