綾西緑地 遊歩道に四季の花を 地域住民がボランティアで植栽
桜の満開を目前に、綾西緑地の桜並木の足元には淡い白やピンクの花が咲いている。これらは同地区の住民がボランティアで育てたもの。花々は5年ほど前からこの花壇を彩っている。
満開の時を待つのはクリスマスローズとスイセン、ハナニラ。柴垣歯科医院前からJAさがみ綾西支店までの約150mの遊歩道でボランティアの男性がおおむね毎日1時間ほど、ゴミ拾いや草むしりなどの作業をしている。
男性は5年ほど前から同地区に住み始めて、元々趣味だった植栽を地域貢献に役立てようと花を植え始めた。1年を通して楽しめるように、アジサイやヤマユリなど季節の花を植えた。「無理はしない」がモットーでお金や手間はなるべくかけず、自生しているものを中心に育てる。いま見頃を迎えているクリスマスローズは、秋に合わせて畑の脇に生えたヒガンバナを分けてもらおうと農家を尋ねた際に、活動に賛同した農家から贈られたもの。「上品で美しい。ありがたく、大切に育てているよ」と男性は話す。作業をしていると散歩中の住民らが「ごくろうさま」と、声をかけていく。「きれいになるとゴミも減るんだよ」と笑顔で話していた。
自身が旅先で買ってきたアシタバやヤマユリのほか、種などが繁殖し少しずつ花壇は賑やかになってきた。まもなく桜が満開を迎えるころには頭上も足元も花を楽しめるようになるという。桜のつぼみを見上げ「春はここが最高の季節。散歩がてら、多くの人に楽しんでもらえれば」と話していた。
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