パンで障がい者支援 3団体がコラボし製造・販売
福祉施設「希望の家」、高座豚手造りハム(株)、ともしびショップ「むー」の3団体がコラボし、ホットドッグなどの総菜パンを製造・販売している。障がいを抱える人の就労支援や工賃アップなどを目的としたもの。
コラボにより誕生したのはホットドッグ(200円)、メンチカツサンド(250円)、ヒレカツサンド(250円)の3つ。市役所1階の喫茶店「むー」と、ホットドッグのみ高座豚手造りハム(株)綾瀬本店でも購入できる。
「希望の家」で障がい者が作るパンと、手造りハムのカツやソーセージを、喫茶「むー」で製造・販売。地元名店の肉を使った良質な商品販売で施設商品の売り上げアップや、就職支援に繋げることがねらい。
「むー」では地域住民と障がい者が一緒に働き、障がい者が社会で働くためのステップとして仕事に就いている。また「希望の家」では現在、14人の障がい者がパンやクッキーなどの製造・ラベル貼りなどを行っている。「どちらも仕事のできる、彼らの居場所が必要」と「希望の家」の榎本則之施設長は話す。
きっかけは手造りハムの加藤豊店長の働きかけ。「むー」で販売するためのハムやソーセージを配達している時に、喫茶入口で販売されているパンが目に付いた。「何か一緒にできないか」。「むー」の大部さつき代表が仲介役となり、バンズ用のパン製造を提案。2012年秋頃から「試しにやってみよう」と販売が開始された。パンの水分量や大きさなど試作品は何度も改良が重ねられ、6月にはロゴマークをつけたラベルも完成した。
3団体で連携をとりながら商品の改良は現在も続いている。「地元の名店の美味しいものを使って商品として販売することは、『福祉だから』という甘えをなくし、責任感や商売のやりがいにもなっている」と大部代表。加藤店長も「彼らは商品づくりの仲間となっています。可能であれば、当店の方でも販売に協力してもらうことも検討しています」と話す。
毎日「希望の家」と手造りハムからバンズとカツなどが届き、「むー」でサンドや包装が行われる。「むー」の調理場の横ではラベルを1枚ずつ丁寧に貼るスタッフの姿があった。パンは市職員などに好評で連日完売しているという。
コラボのパンは毎日午前11時頃には店頭に並ぶ。高座豚手造りハムでホットドッグのみ15個が販売されている。「むー」で1日計24個、ほかに同社のコロッケやヒレカツを提供した「高座豚カツカレー」なども販売されている。
問合せは「むー」【電話】0467・77・8073、高座豚手造りハム綾瀬本店【電話】0467・76・8611へ。
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