発掘調査の速報展 市内吉岡の国指定史跡「神崎遺跡」
今年の7月から9月にかけて行われた国指定史跡になっている「神崎遺跡」での発掘調査の速報展が11月27日から12月1日まで市役所1階の展示スペースで実施されている。時間は午前8時30分から午後5時まで(最終日は3時まで)。
土器10点とパネル10点が展示され、12月1日には午前10時と午後1時30分から担当者による説明も実施される。
同遺跡の発掘調査は今回で3回目。1989年が最初でこの時は市史編纂資料の収集のために行われ、環濠集落の存在が明らかになった。209年には国史跡への申請を目的とした範囲確認調査が行われた。そして今回は公園設計に必要な情報収集を目的として行われ、歴史公園として整備が進む中、整備前最後の発掘調査となった。
今回の調査では弥生時代の住居跡が新たに9軒見つかり、これまでにわかっていた9軒に加えて合計18軒以上の住居跡があることが明らかになり、住居の重複例も確認された。もともとあった住居跡に新たに住居を作った跡がみられることから2期以上にわたっての集落継続が確実と判断された。また、当時の生活をあらわす貴重な資料として、ほぼ完全な形をした壷も見つかった。調査の正式な報告書は2015年度に刊行される予定。
問合せなどは市生涯学習課【電話】0467・70・5637へ