全国的にインフルエンザが流行する中、県が今月2日にインフルエンザ流行警報を発令した。綾瀬市内でも小中学校で学級閉鎖が相次いでおり、流行が本格化している。
県衛生研究所の発表では、第4週(1月20日〜26日)で報告された患者数は1万558人で、第3週の3656人から約3倍に増加している。例年1月から2月にかけて報告数のピークを迎え、昨シーズンと同じ第4週での警報発令となったが、県は「流行開始週の翌々週での警報発令は過去10シーズンで見られない傾向」として注意を呼び掛けている。
綾瀬市を管轄する大和保健福祉事務所管内でも、第4週目で定点あたり(1医療機関が7日間で診断した患者数)が38・5となり、警報レベルとなる30を上回っている。県内では川崎市・横須賀市・平塚・小田原・足柄上の保健所管内を除く全ての地域で警報レベルを超えた。
42学級で学級閉鎖
市内の小中学校でも、インフルエンザ等の発生による学級閉鎖が相次いでる。1月14日に綾南小学校と綾北中学校で最初の学級閉鎖が出て以降、2月4日時点で9校42学級が学級閉鎖となった。これは昨年同時期の5校7学級を大きく上回っている。
「全国的な流行で、インフルエンザは県内でも猛威をふるっている。その影響が大きいのではないか」と、市教育指導課は話している。
予防と適切な受診を
インフルエンザの症状は38度以上の急激な発熱や全身の倦怠感、関節痛、筋肉痛などを伴うことが多く、一般的な風邪より重症感が強いのが特徴だ。しかし今年はあまり熱が上がらず、風邪との区別がつきにくいケースが報告されているため、市保健医療センターでは「少しでも不調を感じたら医療機関で早めの受診を」と呼びかけている。
同センターによると、予防にはこまめな手洗いやうがいが有効だという。「インフルエンザは飛沫感染するので咳が出はじめたらマスクを着用する、罹患したら熱が下がった後も感染期間があるので外出は控えるなど、周囲にうつさない配慮を」と話している。
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