国土交通省関東地方整備局相武国道事務所と中日本高速道路(株)(NEXCO中日本(株))東京支社は4月4日、さがみ縦貫道路(圏央道)の相模原愛川インターチェンジ(IC)-高尾山IC間およそ14・8Kmに関し、6月28日(土)に開通すると発表した。現在、綾瀬市最寄の乗降口である海老名ICから中央道に接続する八王子ジャンクション(JCT)までの所要時間は約20分。2017年度末までの供用開始を目指す(仮称)綾瀬スマートICが完成すれば、交通利便性向上が期待される。
縦貫道路は2010年2月に中新田に開設された海老名ICと東名高速道路接続部までに1・9Kmが部分開通した後、昨年3月に海老名ICから相模原愛川ICまでの区間が開通した。
相模原愛川IC-高尾山IC間は当初、今年3月までの開通が予定されていたが、区間途中の小倉山トンネル(相模原市緑区)の工事で想定よりも硬い岩盤が確認され、工事進捗に遅れが生じていた。
今回の北伸により東名高速の海老名JCTから中央道の八王子JCTを経由し、関越道の鶴ヶ島JCTまでが1本の高速道路網で結ばれることになる。
海老名ICから高尾山ICまでの通行料は軽自動車が860円、普通車1080円、中型車1290円、大型車1770円、特大車2960円。既に開通しているほかの縦貫道路区間同様、ETC利用時は深夜割引などが適用される。
相武国道事務所などによると中央道と接続する八王子JCTまでの所要時間は通常時で約20分、関越道との接続点となる鶴ヶ島JCTまでは約40分で到着するという。
また現在、工事が進められている海老名JCT─寒川北ICまでの区間およそ4・3Kmについては、これまで通り2014年度中の開通が予定されており、同区間中の海老名南JCTは16年度の供用開始が見込まれている。
(仮称)綾瀬スマートICとの相乗効果に期待
交通利便化と地域活性を目的に市と県が取り組む(仮称)綾瀬スマートICは、県道42号線と東名高速道路綾瀬バス停付近への連結を予定している。市役所の北、東名を跨ぐ橋の付近に建設が検討されている。
昨年6月には国が同ICと東名高速道路との連結を許可し、県庁で連結許可伝達式が行われた。今年3月の新年度予算にはスマートIC開設に係る用地取得や周辺道路整備費などに約17億円が計上され、事業が本格的に動き出している。
「綾瀬は工業地帯を多く抱える街。スマートIC計画と合わせ高速道路のネットワークが広がれば、事業者にも住民にも利便性向上が期待できる」と、市インター推進室は話している。
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