撮影とグルメでまち興し 市民有志が「ブタロケ隊」発足
映画やドラマの撮影を誘致するための取り組み「綾瀬ロケーションサービス」が、4月1日から始まった。市民有志で組織された「あやせ市ブタッコリ〜ロケ隊(通称・ブタロケ隊/比留川実総合リーダー)」が中心となって運営し、市や市商工会と連携して綾瀬市の名前を全国に発信するシティーセールスに繋げていく。
綾瀬ロケーションサービスは、若手商業者のネットワーク強化や魅力ある店づくり、個店の情報発信力強化などを目的とした事業「あやせ商業者パワーアッププロジェクト」から生まれた。ロケ誘致でメディアへの露出を増すことで市の知名度を上げ、グルメ・特産品開発で商業活性化を図ろうというものだ。
その主軸になるのが、「綾瀬を元気にしたい」という思いから集まった商業・事業・生産者や住民で結成されたブタロケ隊。37人のボランティアメンバーで構成されており、ロケが行われる際の受け入れなどを行う「ロケ部会」と、地の食材を使ったグルメや特産品開発を行う「グルメ部会」で組織されている。
「映画やドラマなどの映像で綾瀬市を知った方々に足を運んでもらい、開発したグルメや特産品で街の活性化に繋げるのが目的」と、市商工振興課は話す。
都心から近い立地活かす
ロケーションサービスを運営していくにあたり必要になるのが、エキストラとロケ候補地の登録だ。エキストラは市内在住・在勤の人、撮影候補地は自宅や会社など応募者本人が所有・管理する物件が対象になる。
これらの窓口になるのは、市商工振興課。応募者・物件情報の管理や、制作会社の求める条件に合致するエキストラ・撮影地をマッチングする役割も担う。
ブタッコリ〜ロケ隊も動き出しており、グルメ部会はロケ弁の開発などを行っている。ロケ部会もエキストラやロケ候補地探しを行っていくほか、撮影の際の受け入れ態勢をどうするかなどを詰めていく方針だ。
「現在、市のホームページ内に作成した専用ページや、制作会社が利用する検索サイト『ロケナビ』に登録するなどPRしている。今後はイベントでブースを設置するなどの露出も考えている」と同課は話す。すでに1件、市内で映画の撮影が行われているほか、ロケナビを通して8件ほど問い合わせが寄せられるなど成果が表れているそうだ。
「綾瀬は東名を使えば都内から近く、日帰りで撮影できるというのが大きい。スマートインターができればより近くなるので需要はあるのでは」と、市商工振興課では今後の広がりに期待を寄せている。
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