内閣府が進める「エイジレス・ライフ」の実践例に、市内在住の高橋元さん(77歳・小園南)、栗原モトさん(87歳・小園)、金林利夫さん(83歳・大上)の3人が登録された。
エイジレス・ライフとは高齢者が年齢にとらわれず、自らの責任と能力でいきいきとした生活を送ること。市では昨年10人を選抜しHPで紹介していた。うち4人を内閣府に上げたところ3人が認められたという。
綾瀬の歴史と魅力の伝道師
高島屋定年後退職後、中央公民館の生涯学習講座をきっかけに地域での活動に没頭し始めたという高橋さん。現在は学校や公民館などで綾瀬の歴史や魅力を伝える講師活動を中心に、広報まちかど特派員やNPO法人ふるさと環境市民「ふるさと宝カルタ担当」など多岐で活躍している。「足で歩き取材した内容は、原稿なしで3時間でも4時間でもしゃべれる」と、郷土に対する深い愛着を覗かせる。
伝承料理を紡ぐ”郷土のおふくろ”
綾瀬で生まれ育ち、農家の嫁として地の伝統や料理に触れてきた栗原さんは、県央地域女性農業者連絡協議会食サークル代表や、県知事任命の「ふるさと指導員」として活躍してきた。今は仲間と立ち上げた伝承料理の会で、城址まんじゅうや味噌、手打ちうどんなどの作り方を小学校等で教え食育の普及に努めている。「子どもたちが楽んでくれるのが嬉しい」と、やりがいを感じているようだ。
「生涯現役」が矜持
金林さんは、喉頭がんや食道がんなどで声を失った人たちで組織される「神奈川銀鈴会」に所属している。自身も59歳の時、喉頭がんで声帯を全摘出している。
「当時は本当に絶望した」と金林さん。会話がなくなり笑顔が消えた夫人のため会で発声を学び、わずか1年で講師として教える立場になった。「同じ境遇の方々に希望を与えられるのが生きがい。生涯現役でいたい」と目を輝かせ話す。
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