市内在住の高島〆子さん(74)が、あやせ文化芸術祭で行われた市展絵画の部(成人)で最優秀となる市長賞に選ばれた。同展で過去に産経新聞社賞と市美術協会長賞を受賞しており、今回で3回目になる。
7歳で大病を患い肢体不自由の障害を抱え、44歳で呼吸器不全になり酸素ボンベが手放せなくなった高島さん。障害をものともせず文具店を営みながら、昔から好きだった絵を30年ほど前からずっと描き続けてきた。
ずっと目標としてきた市長賞に「嬉しい」と満面の笑みを浮かべる。今回のモチーフは友人が撮影してくれたという長野の山の風景。仲間への想いを筆に載せ、50号のキャンバスいっぱいに描き切った。
市展初日、千葉から駆けつけた友人から花束を受け取る高島さん。「ここまでやってこれたのも、今回の受賞も、周りの方々の支えがあってこそ」と、感謝の言葉を語った。