綾瀬市の取内の森(落合北)と落合キツツキの森(落合南)で、野生の「キンラン」が今年も自生し、花を咲かせた。
キンランはラン科キンラン属の多年草で、4月から5月にかけて花をつける。菌根への依存性が強く、樹木に付く特定の菌がなければ育たないという特性を持っている。
キツツキの森管理委員会によると以前は多く見られたそうだが、近年では野生の花は珍しいという。「特性上、持ち帰っても移植して育てることは絶対にできません。優しく見守って欲しい」と、同委員会では話す。4月終わり頃が最盛期だが、遅咲きの花はまだ楽しめるという。
また、キツツキの森では「マムシグサ」も見ることができる。葉の鞘が蝮(まむし)の模様に似ている事や、花が鎌首をもたげる姿に似ていることが名の由来とされている。