市が6月29日から7月5日まで、市役所7階市民展示ホールで「平和展」を開催する。午前9時から午後5時。戦後70年の節目となる今年は、小学校や文化財収蔵庫で保管していた「千人針」や「日の丸の寄せ書き」などを初めて公開。戦時中の状況を伝える戦争関連の物品に、焦点を当てている。
平和展は戦争被害の実相を伝え、平和について考える機会にしてもらうため、毎年開催されている。今年は第二次世界大戦終結から70年の節目ということもあり、これまで一般公開されたことがない物品が展示される。
会場には兵士の無事を祈る「トラの絵の千人針=写真右上=」や「日の丸の寄せ書き=写真右下=」をはじめ、戦前・戦中・戦後の様子をうかがい知ることができる品が並ぶ。予科練制服や軍服=写真左=は平面的に並べるのではなく、マネキンに着せることで立体的に見せるなどの工夫も凝らされている。
「例年より戦争色を強くすることで、市民の皆さんに戦争や平和について、より深く考えてもらえれば」と市市民課は話している。
その他、市民から提供された戦時中の物品や戦没者の遺品、写真パネルを展示。記録映画や戦争アニメ上映のほか、7月4日には「戦争体験講話(午前11時半〜)」も行われる。
平和の願い届ける折り鶴
7月5日まで、市役所1階市民ホールに「広島へ届ける折り鶴の作成コーナー」が設置されており、市では協力を呼び掛けている。折り鶴は小学生広島派遣事業「あやせっ子平和学習生」の児童20人が、広島平和記念公園に届ける。
問合せは市市民課【電話】0467・70・5605へ。
綾瀬版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|