今年も、綾瀬のトウモロコシの収穫が始まった。昨年に続き全国一の生産量を誇る北海道に出荷されるほか、今年は相鉄線横浜駅に初めてポスターを掲示し、知名度向上を図っている。
夜間に水分や養分を蓄えるトウモロコシは、朝の収穫直後が最も糖度が高く、時間の経過とともに甘味が分解されていく。そのため、市内生産者9人で構成される「トウモロコシ部会」では10数年前から「朝採り」にこだわり、辺りが暗い早朝から収穫を行ってきた。
品質への姿勢や流通経路の工夫など生産者の努力と熱意が評判を呼び、徐々に販路を拡大。出荷速度や味が認められ、現在は大手百貨店や北海道に卸すまでになり、昨年は85・53tを出荷している。
福島尚泰部長(48)は、「消費者からの評価に部員全員喜んでいる。もっと多くの人に食べてもらえるよう生産量を増やしていきたい」と意気込みを語った。
綾瀬産トウモロコシは、深谷中のJAさがみグリーンセンター綾瀬で販売されている。