綾瀬中央幼稚園(比留川公宏理事長)と綾瀬ゆめっこ保育園(溝渕信一理事長)が6月16日、海上自衛隊厚木基地第4航空群(松本完(たもつ)群司令)と、「隊員家族あんしん協定」を締結した。国内外の大規模災害で隊員が長期に渡り現地に派遣される際、留守家族を支援する「子育て」に特化した内容になっている。
同協定は、大規模災害で長期に渡り隊員が被災地に派遣される際、残された家族を支援するため締結された。基地に最も近く、隊員の子どもが多く通う2園に、海自側が打診したという。
協定締結の背景には、「隊員・家族双方が安心できる仕組みを作りたい」という二川達也前第4航空郡司令の思いがあった。「自身の在任中に」と、まずは綾瀬市に働きかけたという。
これを受け5月、市と第4航空群とで行政サービスを円滑にするための「大規模災害時等における派遣隊員の留守家族支援に関する協定」を締結。青森県むつ市と陸自・海自の3者で結んだ協定を参考に、海自単独では初めて、航空部隊としても初の試みとなった。
子育て支援に特化
取組みをさらに発展させるため、第4航空群では子育てを専門にする幼稚園と保育園に同様の趣旨となる「隊員家族あんしん協定」を打診。2園が快諾した。内容には、東日本大震災後に基地内に設置された「一時預かり所」で子どもを預かる隊員OBに、両園の職員がアドバイスを行う旨が盛り込まれている。
「基地に一番近く、隊員のお子さんも多く通っている幼稚園として積極的に協力していきたい」と、綾瀬中央幼稚園の比留川公代園長。綾瀬ゆめっこ保育園の溝渕理事長は、「留守を預かるご家族の不安を少しでも取り除くことが、被災地で活動する隊員の安心につながれば」と話した。
大和市や団体とも
第4航空群では、大和市とも綾瀬市と同様の協定を結んでいる。また、介護施設や教育機関経営者が所属する綾瀬春日ロータリークラブ、大和中央シティライオンズクラブの2クラブとも「隊員家族あんしん協定」を締結している。
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