市消防本部の引揚救助チームが、愛媛県松山市で行われた「全国消防救助技術大会」に13年ぶりに出場し、入賞を果たした。
消防隊員の技術向上を目指し開催されている同大会。基本動作を身に付け現場で活かすことを目的にしており、今年は県大会と関東大会を突破した22チームが全国から集まった。
競技は陸上・水上の2部門で、綾瀬市が出場したのは陸上の部「引揚救助」。榊信行消防士長・大江天消防士・江口旭消防士・賀澤健太郎消防士長・松尾俊介消防士長の5人でチームが編成された。
これまで市消防本部では、全国大会への切符をつかんでいた年もあったが、災害で大会が中止になるなど出場機会に恵まれずにいた。13年ぶりの出場に、同チームは3日に1度のペースで訓練を行い技術研鑽に励んできた。
競技は500点満点の減点方式で、入賞できるのは満点のチームのみ。1度でもミスできないという厳しい状況の中で、日々の訓練の成果を発揮した。
引揚救助は、地下に倒れる要救助者救出を想定した種目。スタート後にガスボンベとマスクを装着し、ロープを結索して7m下に降下する。上に2人、下に2人の4人で行動し、129秒以内にいかに正確な動作で任務を遂行できるかが審査される。